

母親が最近手術を受けて安静にしなければならない。
二人暮らしだから家事はすべて僕がやらなければ。
こういう時なぜか張り切ってしまう。
だけど、すぐに限界が来た。テスト前で忙しくて進路も危ぶまれていてイライラ。
ある日、僕が作ったものを口にした母が言った。
「このスープ、味が薄いね」
その瞬間、ブチ切れた。席を立ち、なにをしたのか覚えていない。
食卓に戻った時、母はうつむいていた。僕は、罪悪感で一杯になった。
これは暴力だ。
それから黙ったまま、ナギ状態です。 (キッドA)

クロイヌ相談所 所長🐾クロイヌです。
キッドAさん、メールありがとう。
まずは、その心のうちを外に出してくれたこと、それだけでOKだ。
Aさんは自分の言動を振り返って「暴力だ」と認められたね。
認めたことは変えられる。
暴力の始まりは、心の壁です。感情を見せないように守っている「心のシールド」が次第に強硬に幾重にも重なる時、「心の壁」が生まれる。
誰にも自分の気持ちを見せず、なんでもないフリをする状態。
そうして自分を守っているうちに、誰かと気持ちのやり取りができなくなって抱え込んでいく。
気もちは自分自身だから、それを閉じ込めていると、自己否定感がふくらむんだ。
一生懸命やっていても、いつも足りない感じ。
それを埋めようと、誰かに必要とされることにしがみつく。
それは、誰かのために自分のエネルギーを消耗させていく共依存という状態。
一生懸命やるほどに、世間からはほめたたえられることもあるけど、心の芯には空虚な穴が広がっていく。

かなしい気持ち ゴロンゴロン
つらい気持ち ゴロンゴロン
くるしい気持ち ゴロンゴロン

だんだんムカムカ
だんだんイライラ

自己否定感 どっこいしょ
自己否定感 なんのその

ある日 こころをのぞいてみたら

うらみまんじゅう・・・
まずは自分を救うことを第一に考えよう。
そこからが始まり!
お母さんとはしばらく無理のない安全な距離を取ろう。
一人で背負い込まずに、助けを求める先を見つけよう。
重い荷物(自分の素直な気持ち)をありのままに下ろせる場所を作ろう。
…自分の周りに蜘蛛の巣を張り巡らすように安心のネットワークを作っていこう。
もちろん、クロイヌも一緒に考えるよ。
🐾クロイヌ

キッズA KID A RADIOHEAD
ぼくはそっと立ち去る
白々しい嘘をついて
ぼくの頭は串刺し
きみは腹話術師
きみはベッドの端の影に立って
ねずみと子どもは ぼくを追って街を出る
さあおいで 子どもたち
レイディオ・ヘッドのトム・ヨークを語るのは、なかなか容易くない。生まれつき不自由な左目、そのことでいじめを受けた子ども時代、10代で始めたハンド、大人になって苦しんだ鬱…エピソードはいろいろあるけど、救いを求めてきた人の歌は、どんな慰めより、見知らぬ者の救いとなる。その救いは、音を聴いて感じとるしかない。
ジョン・メイヤーのカバー
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