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8月号: I am good at having fun.

 私はもともと人づきあいが苦手で、よ く周囲に壁を作ってしまいます。中学生 くらいから周囲に壁を作り、人を寄せつ けないようにしていました。それでも最近ようやく友だちができましたが、いまだにこの癖は直らず、気がつくと自分は周囲と関わるのを恐れ、閉じています。 私はどうすればいいのでしょうか?  PN. カンナ

 

カンナさん、クロイヌ相談所 所長🐾クロイヌです。

まずは、心の内の苦悩を聴かせてくれてありがとう。

 

面倒だからAIに相談して、自分でなんとかしよう、という対処だと、波風は立たないけれど、自分の内側はオールウェイズ暴風波浪注意報、、、ということもある。

 

だけど・・・

できない自分を認めるから、自分と仲良くなれたり

カッコ悪い自分をさらすから、自分を愛せたり、

間違えた時に誤魔化さずに謝るから、自分を好きになれたり、

やっぱり「他人」が必要なんです。

 

壁をなくすことより、壁の正体を見てみよう。

そもそも、その壁は何によって生まれたのか?

 

生まれた時は、壁もないし、閉じてもいなかったはず。

カンナさんの<素の姿を見せてはならない>という壁は、周囲に愛されたくて、認められたくて、作り出したシールドだったはず。

 

次第に、それが自分を不自由にする「壁」になっていると気づいたなら、 

こころの内にまかれた言葉のタネを掘り起こしてみよう。

 

高校生の頃の僕は、人とコミュニケーションが取れない、どう取っていいか分からなかった。

当時はそれを自覚できず、何か分かんないけど苦しいと感じていた。

それを「弱い自分」と感じ、認めたくなくて、「世界が悪いんだ」と思い込んだ。

弱い、怖い、寂しい、分からない、出来ない自分を否定し、世界を拒絶し続けると、「何もしない自分」が出来上がっていた。
何もしなければ反応は返ってこない。傷付くこともない。
僕は10年ひきこもることになった。

僕は長いことずっと光と影が同時にあることに気付かず、見ようともせず、自分の影にばかり焦点をあて、陰キャな自分を嫌い、陽キャに憧れてきた。

でも振り返れば、高校時代もひきこもり中も、光はあったんだ。

音楽の話に夢中になったり、TEENSPOSTとつながったり、暗黒の闇ばかりと思っていた10代、20代が、最近になって色んな色が混ざりあったものに見えてきて、そんな自分に驚いている。

 


コミック「ふつうの軽音部」主人公・鳩野ちひろが高校入学を機にギターを買い、軽音部に入部する。友達や先輩との出会い、バンドの解散、恋愛とバンド、どっちをとるか?でもめたり。不器用で真剣な登場人物たちがすごくまぶしい。「調子に乗ってしゃべりすぎた」と一人脳内反省会をする感じも分かりすぎて身もだえるし、不用意に人を傷付けてしまう場面で、正義感を振りかざした過去の自分を思い出していたたまれなくなったり、色々共感してしまう。

桜坂を過ぎるころに浮かんだ言葉

誰にも言えない 言うことはない
ねえ君
間違っていないよっていって
そしたら僕何度も何度も何度も
何度も何度も何度でもいつでも

 

✏️______________________________★

 チナホマレ

元10年引きこもり選手。30年前10代の時TEENSPOSTにつながった元17歳少年。生まれ育った沖縄の離島で今日ものんびり暮らす。TEENSPOST スタジオ悠で会員限定無料プログラム「沖縄からだケア」担当。

 


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