部活の先輩がSNSに、まじキツい書き込みをしているのを見つけてしまいました。
それは、後輩の失敗や、外国人や女性の差別を前提にして嘲笑うような内容です。
それから、普段でも顔を合わせるのがつらくて、自分も何かされるのではないかと不安で悲しいです。
私は、学校生活を楽しみたい。安心して一緒に新しいことにチャレンジしたい。どうしたらいいの?
(PN ノブ))
後輩の失敗をからかったり、外国人や女性の差別を前提にして嘲笑うようなSNSの内容に
PNノブは、〈不安〉〈悲しい〉、自分の感情を文字にして取り出せたね。
自分の感情を認めると、自分がどうしたいか、欲求が見つかるんだ。
〈学校生活を楽しみたい〉
〈安心して一緒に新しいことにチャレンジしたい〉
ほら、ノブは欲求を言葉にしているね。
感情も欲求も、とりあえず、自分にしかわからないことだから、それを認めることで、まずは自分のミカタになれる。
すると仲間のミカタにもなれる。
誰かを排除しなくても、仲間ができる。
違和感や息苦しさを感じないよう、気持ちを言葉にしないでガマンしてみんなで固まって、特定の誰かを排除することで自分を保とうとする<集団の病>が【いじめ】です。
イヤな気分になっても<私の思い過ごしかな> <私がいけないのかな>と思い込ませるのも、【いじめ】がもたらすもの。
一人ひとりが感情を無視して、「なんでもないフリ」をするところに、【いじめ】が起きる。
そのキツい書き込みには「私は・・・(寂しい、つらい、悲しい、不安…)と感じた」という情緒のフレーズは見えないはず。
「・・・は」「あいつは」と、主語が自分ではなく誰かになっているはず。
これに対して、「私が(相手)をどうにかしなきゃ」とか「私は不十分だ」と思うと、自分もその渦に巻き込まれることがある。
コントロールがコントロールを産み、自己否定感が自己否定感を産み、心の正直さを失っていく…それが暴力の連鎖です。
まずはその構造を知ろう。
危機感を感じたり、すぐ身近に助けを求められない時も、あきらめないで、
どんな時も自分の中にミカタを呼び出せることを覚えておこう。
● あなたが“不安になるのは、どんな場面?
いつ、どこで、誰が、どんなことを言った?
● あなたが「安心できる」と感じるのは、どんな場面?
いつ、どこで、誰と、何をしている?
● あなたが“安心してチャレンジした”のは、どんな場面?
これまでのことで思い浮かぶ体験は?
また、その後のこと聴かせてください。
🐾クロイヌ
Hand in my Pocket
心のポケットに何を入れている?
人見知りなのに人恋しかったり、恥ずかしがり屋なのに目立ちたがったり、無口なのに話したいこといっぱいあったり、人は裏腹な面を持っている。
その片方しか見せられなかったり、見てもらえないと、だんだん苦しくなる。だから、人に見せてないことがある時も、見てもらえないことがある時も、ポケットの中にあるものにちゃんとミカタしよう。
アラニス・モリセット 1974年カナダ出身 シンガーソングライター
2021年、アラニス・モリセットは、15歳の時に受けた性虐待を告白、長年苦しんできた摂食障害について告白した。 それはセクハラや性的暴行などの性犯罪被害の体験を告白・共有する際にSNSで使用されるハッシュタグから生まれた#MeToo運動へとつながり、音楽によって女性や若者へミカタ(Ally)のメッセージを伝えている
