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4月号 新しい気もちのミカタ

僕にはいつもつるんでいる友だちがいます。
最近、放課後、友だちが酒を持ってくるようになったんです。
はじめは一人がおもしろ半分に持ってきてたんだけど、だんだん慣れてくると、みんな普通に飲むようになっていきました。
正直、僕はあんまり酒が強くなくて、そんなに好きではないんだけど、断ることができずに一緒に飲んでます。
「飲もうぜ!」って感じになってるのに、みんなの手前、飲まないわけにはいかないっていうか、つい合わせちゃうっていうか。
それに、飲まないとガキ扱いされてバカにされるし、仲間はずれにされそうで・・・。  PN キスケ

 

 島とうがらしRE: 気持ちは飲まずに、感じてみよう


キスケさんと友だちとの間に、突然「お酒」というものが入りこんで・・・

 

いろんな気持ちで心がモヤモヤしているんだね。

メールで聴かせてくれてありがとう。

 

相手の気もちを無視して踏みにじって不快感や不利益を与え侵入する暴力をハラスメントと呼ぶんだけど、

アルコール・ハラスメントの略、「アルハラ」って耳にしたことあるでしょう。

 

そんな時、“みんな”にどう思われるかってことで頭をいっぱいになると、自分の気持ちを放り出してしまうことがある。

>みんなの手前、飲まないわけにはいかないっていうか、つい合わせちゃうっていうか。
>それに、飲まないとガキ扱いされてバカにされるし、仲間はずれにされそう

 

ところで、その“みんな”って、誰のことかな?

ひとまとめにするとリアルが見えなくなるから、具体的に事実として誰と誰なのか?

<〜されそう>という思いではなくて、それぞれがどんなことを言ったりしたりしたのか、漫画みたいにして描いてみよう。

さらにそこにキスケくんの<思い>を吹き出しにして書いてみよう。


かつて「気持ちを飲み込んでこそ、いい関係ができる」と信じ込まされた“不適切にもほどがある”時代があったんだけれど、そういう意識をいまもなお引きずるのは、<無理して従う>か、<面と向かわず回避する>か、それ以外の対処を知らないからかもしれない。

 

<誰かを犠牲にすることで、いい関係が作れる>なんて、どう考えても、ムリなことなのに、「飲まないとガキ扱い、バカにされる」からって。。。気持ちは消えるわけじゃない、心の中の現実だもの。


今回、キスケさんがメールを届けてくれたように、

気持ちをお酒と一緒に飲み込んでしまう前に、認めて、受け入れて、わかちあおう。

そうして、キスケさんが認めた気持ちを、周りの友だちに少しずつ話していくことは、自分も友だちも大切に守り、いい関係をつくっていく力になるはず。

キスケさんはキスケさんの気持ちに味方していいんだよ!

そして、伝えること、折り合うこと、いろんなコミュニケーションを覚えていこう。

♫ 4月の子ども April Child


モアシル・サントス(1926年-2006年)はブラジル音楽の巨匠。1964年から20年、ブラジルでは、独裁的軍事政権が音楽の歌詞を検閲したり音楽活動に制限をかけたため、多くのミュージシャンが国外に逃げた。モアシル・サントスも自由に音楽を表現できる場を求めて1967年にアメリカ西海岸に移り、そこで新しい仲間に出会った。その中にはアルコール依存症に苦しみ、そこから回復した音楽家もいた。
1972年に録音されたこの曲をブラジルのミュージシャンが好んでカバーするのは、「4月の子ども」に誰もが犠牲にならない自由な世界を重ね、祖国への想いを歌うからだろう。

 

「April Child(四月の子ども)」

 

四月の子ども

君が笑うと未来が見える

その奥の深いところに

ピカピカの未来が隠れている

 

四月の風はきみの目に優しくそよぐ

かすかな気配の訪れ

千年先の黄金の時代が見える

 

きみは希望の輝き

明日がもたらすもの

きみは愛する心 歌う魂

かわいい四月の子どもよ

手つかずの自然のままで

きみは明日を手にする

砂に足跡を残す

 

きみは解き放たれる

雨のあとの空に架かる虹

きみはこの世界を歓びで満たす

 

私の疑念と恐れは鎮まるだろう

私が四月の子どもと一緒に生きるならば


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